WAX&THINK
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Slang Dictionary

スラング索引

全209語 — ヒップホップ歌詞に登場するスラング・固有名詞・文化用語を解説

詳しく解説した語

意味・語源・例文・曲での使われ方を1語1ページでまとめています(85語)

ニュアンス
頻度
種類
テーマ

A

A&R
Artists and Repertoire の略。レコード会社でアーティストの発掘・契約・作品の方向性を統括する部門/担当者。get signed by an A&R(A&Rに見出されて契約する)のように使う音楽業界の必須用語 使用曲: Protect Ya Neck
Ac's
アキュラ(Acura)。ホンダが北米展開する高級車ブランド。ドラッグ・ディーラーたちが富の象徴として好んで乗り回した
Aeropostale
1990年代初頭に流行したアパレルブランド。30年間「wearin out apostle」と誤解されていたがHuluドラマ『Wu-Tang: An American Saga』で公式確定(2023年)
assassinator
assassin(暗殺者)を大げさに名詞化した造語。ラップでは「相手を仕留める達人」の自称に使われ、ここでは Schwarzenegger と -ator/-egger の韻を作るために選ばれている 使用曲: Protect Ya Neck

B

back it up
句動詞 back up の一用法で「(自分の発言・主張を)裏付ける・行動で証明する」。talk(口で言う)に対して back it up(実行で示す)と対比して使う定番表現 使用曲: Come Down
bag
袋・かばんが基本。スラングでは大金を指し、get the bag は「稼ぐ」。bag of tricks は手持ちの技、not my bag は「趣味ではない」 bag を詳しく解説 →
ballistics
弾道学。「過激なライム」のダブルミーニング。simplistic/imperialistic/idealistic/ballisticsというマルチシラビック押韻は東海岸の技巧的ライム伝統の証明 使用曲: F**k Compton
bars
音楽の小節から転じて、歌詞の行、とくに出来のいいリリックを指す。16 bars はバース1つ分で、spit bars は「ラップする」 bars を詳しく解説 →
base
フリーベース(純度の高いクラック・コカイン) 使用曲: C.R.E.A.M.
Beez
Killa Beezと連動するスラング。集団で一斉に攻撃する蜂の群れ=Wu-Tang関連アーティストの総称
bet
「賭ける」が基本。I bet ... は「絶対〜だ」という断言で、単独の Bet. は「了解、望むところだ」という返事 bet を詳しく解説 →
bid
服役期間・刑期を指すスラング。do a bid で「務所暮らしをする・ムショに入る」。入札の bid とは別で、刑務所文脈の隠語 使用曲: Criminology
Biggie 101
米大学の入門講座「101」番号を使った表現。ビギーが女に教えるのが「銃の扱い方と酒の飲み方」という自虐的アイロニー
black hats
LAレイダースの黒いキャップや黒のニット帽。N.W.Aが愛用し「反逆」や「ギャングスタ」のユニフォームとして全米ストリートに定着 使用曲: F**k Compton
Blastmaster
KRS-Oneの通称。1980年代のBoogie Down Productions(BDP)期からの呼び名で「爆音の達人・場を制圧するMC」といったニュアンス。KRSはKnowledge Reigns Supreme Everlasting(叡智が永遠に最上位で君臨する)の略でもある自己命名 使用曲: Classic (Better Than I've Ever Been) - DJ Premier Remix
block
街区・一区画。the block は自分の地元・近所の象徴で、block party は通りを封鎖した近所の祭り。動詞では「遮る、阻む」 block を詳しく解説 →
blunts
葉巻の中身を抜いてマリファナを詰めて巻いたもの。Dutch Masters・Phillies等のブランドが人気だった 使用曲: 93 'Til Infinity
bodies
ストリートスラングで「殺した人数」。警察の捜査用語 body count(死者数)から転用された。got bodies=殺しの実績がある、body someone(動詞)=殺す、body a track=曲を圧倒的に制する、と文脈で意味が変わる 使用曲: Put It On
bones
クラックを混ぜたマリファナジョイント
born dead
「生まれながらに死んでいた=死を恐れない・無敵だ」を逆説で表すオキシモロン(撞着語法)。you can't kill me, I was born dead のように殺しの脅しへ論理的に反論を封じるパンチラインに使う 使用曲: Put It On
boss
上司・親分のほか、ラップでは自分で稼いで仕切る人を誇る言葉。boss up は「本気で成り上がる」 boss を詳しく解説 →
Brand Nubian
コンシャスながらも武闘派として知られたラップ・グループ。1992年ヒット曲「Punks Jump Up to Get Beat Down」への直接引用
Brazilian dimes
「Dime」は10点満点の美女スラング(10セント硬貨に由来)。ストリートで成功したラッパーたちが溺れる快楽と物質主義の象徴
bread
パンのほかに「お金」を指すスラング。break bread は「食事を共にして親しくなる」、bread and butter は「生活の糧、本業」 bread を詳しく解説 →
break bread
「一緒にパンを割る」が原義で、食事を共にする・親交を結ぶを表すイディオム(聖書の最後の晩餐に由来)。ヒップホップでは派生して「金・分け前を分ける」の意でも使われる 使用曲: The Food
bring the ruckus
「大暴れする・場を荒らしにいく」。ruckusは「騒ぎ・大騒動」で、bring the ruckusで「殴り込みをかける・思い切りかき回す」の意。Wu-Tang Clanの同名曲でも知られる、90sNYの気合いを表す常套句 使用曲: Real Hip Hop
bro
brother の略で、親しい男友達への呼びかけ。little bro・big bro は弟分・兄貴分。bruh は呆れを込めた変形 bro を詳しく解説 →
broke
break の過去形のほか、形容詞で「一文無しの、金がない」。stay broke は貧しいまま、go broke は破産。if it ain't broke は別の慣用句 broke を詳しく解説 →
Brooklyn Zoo
ニューヨーク・ブルックリン地区の予測不可能で野蛮なストリートの性質を「動物園」に例えた言葉。法や秩序が通用しない危険なエリア
bubblegoose
フード付きの極厚ダウンジャケット。防寒着であり内側に武器を隠しやすいため密売人たちの定番ファッション
buggin' out
常軌を逸している・狂っているという意味のスラング 使用曲: Classic (Better Than I've Ever Been) - DJ Premier Remix

C

C-Cypher-Punks
Supreme Alphabetに基づく警察(C-O-P-S)の暗号表現。Cはシファー(円・宇宙・完成)、Pはパンク(無秩序なもの)を意味する
C.R.E.A.M.
Cash Rules Everything Around Me(現金が俺の周りのすべてを支配する)の頭字語。Wu-Tang Clanの1993年の同名曲で広まった、金が全てを動かす街の現実を一語に畳んだ標語。cream単体で「金・現金」を指す動詞・名詞にもなった 使用曲: Criminology
cabbage
スラングで「札束(緑色)」と「脳髄」のダブルミーニング。至近距離で頭部を撃ち抜いた惨状と金銭欲が交錯する表現 使用曲: Fast Life
Can't we just all get along?
1992年LA暴動被害者ロドニー・キングの悲痛な叫びの完全引用。ビギーはこれをナンパの口実に使うというブラック・ジョーク
catchin' wreck
catch wreck=ラップで圧倒的なパフォーマンスを見せ、場を制圧するイディオム。wreck(残骸・破壊)を引き起こすことから「場を荒らすほどの勢いでやる」に転じた 使用曲: Put It On
CeCe
R&B歌手CeCe Penisonの1992年ヒット曲「Keep On Walkin'」への引用。「歩き続けろ(立ち止まるなら殺す)」という脅迫をキャッチーなタイトルで表現するブラックジョーク
chips
お金・現金を指すスラング 使用曲: Classic (Better Than I've Ever Been) - DJ Premier Remix , Nas Is Like
clap
本来は「手を叩く・拍手」。銃声のパンという破裂音になぞらえて、ストリートでは「発砲する・撃つ」を意味する動詞になった。get to clappin'=撃ち始める、clap back は「撃ち返す/言い返す」 使用曲: 99 Problems
clip's
銃の弾倉(マガジン)のこと。映画の「クリップ(ワンシーン)」とのダブルミーニング
clique
気心の知れた少人数の仲間・一派。発音は「クリーク」。ヒップホップでは結束の誇示、一般英語では排他的というやや否定的な響き clique を詳しく解説 →
clout
SNS上の影響力・名声・見栄。「Clout chasing(売名行為)」は実体のない虚栄として現代ヒップホップで強く批判される clout を詳しく解説 → 使用曲: Put It On , Fast Life
cocaine
コカイン。ラジオ版ではミュートまたは逆再生処理される
cold
「冷たい」のほか、態度の冷たさ・容赦なさ。That's cold は「ひどい」とも「えぐくてかっこいい」ともなり、cold world は冷たい世間 cold を詳しく解説 →
come down
基本は「高いところから降りる」。口語では「酔い・ハイ・興奮や成功の高揚から醒める(正気に戻る)」の意味でも日常的に使い、get high と対になる 使用曲: Come Down
Compton
カリフォルニア州LAの郊外。N.W.A.やDr. Dreの本拠地。西海岸ギャングスタ・ラップの聖地
cool beans
cool(イケてる)のおどけた強調版で「いいね・最高・やったね」。語呂と脱力感で広まったアメリカの日常スラングで、レトロでお茶目な響きを持つ。フォーマルな場では使わない 使用曲: Come Down
cops
警察のこと。「Jakes」という隠語も同義で使われる
curls
ジェリー・カール。1980〜90年代に西海岸で大流行した艶やかなカールのヘアスタイル。N.W.AのEazy-EやIce Cubeが愛用
cuzzo
cousin(いとこ)をくだけさせた愛称。血縁でなくても親しい仲間を家族同然に呼ぶときに使う。bro・fam などと同じく、家族の呼称を親密さの表現に転用した語 使用曲: The Food
cyanide
青酸カリ。致死性の毒。リリックの破壊力が毒性を持つという比喩

D

David Stern
当時のNBAコミッショナー。2005年にHIPHOPファッションを禁じるドレスコードを施行。黒人選手の表現を制限した象徴的な人物
Def
①移籍先「Def Jam」に行ったこと ②HIPHOPスラング「最高にクールな状態」 ③「Deaf(耳を貸さない)」になったこと、の神がかり的なトリプルミーニング
Dilated Peoples
1990年代後期からLAのベニスを拠点に活動する西海岸オルタナティブ・ヒップホップ・グループ 使用曲: Work the Angles
Dimes
最高に魅力的な女性(10点満点の美女)を指すスラング。10セント硬貨に由来
dough
本来は「パン生地」。金を食べものに言い換えるスラングの一つで「金・現金」を指す。bread(パン)、cheddar(チーズ)と同じ発想。dough snatcher なら「金をかっさらう者」 dough を詳しく解説 → 使用曲: 99 Problems , Criminology , Incarcerated Scarfaces
Dre, beating on Dee
1990年にFOX番組「Pump It Up」司会者Dee BarnesにDr. Dreが暴行を加えた実際の事件への告発。2015年映画「Straight Outta Compton」からも削除され再び批判を浴びた
drip
しずくのほか、スラングでは高級で洗練された身なり・センスの良さ。drippin' は「おしゃれに決まっている」 drip を詳しく解説 →
Dutch
ダッチマスターの葉巻。中身のタバコを取り出してマリファナを詰める行為の隠語 使用曲: Mr. Slow Flow , Phone Tap

E

Eazy
Eazy-E(イージー・イー)。本名Eric Wright。N.W.AのフロントマンでありRuthless Recordsの創設者

F

fair one
武器を使わない素手の一対一の喧嘩を指すスラング。fair(公平な)+ one(一対一)で、ナイフも銃も持ち出さない拳だけの決着のこと。squash the beef with a fair one のように使う 使用曲: The Food
fake
偽物・うわべだけ。ヒップホップでは real の対義語で、fake cats や fake friends は誠実さに欠ける人を批判する言い方 fake を詳しく解説 →
fat / phat
90年代の褒め言葉で「最高にイケてる・分厚くて良い」。発音はfatと同じで、phatは後付けの俗綴り。dope/freshと同じ仲間の絶賛スラング 使用曲: 93 'Til Infinity
finna
fixing to を縮めた口語で「これから〜する」。AAVEや南部の英語で使われ、後ろに動詞の原形が続く。gonna より近い未来を指す finna を詳しく解説 → 使用曲: Hold You Down
fire
「火」のほか、スラングでは「最高にかっこいい、出来がいい」。on fire は絶好調、spit fire は熱いラップを吐き出すこと fire を詳しく解説 →
fit
合う、のほかスラングの名詞では outfit の略で「その日のコーデ」。fit check は服装を見せ合うこと。throw a fit は「かんしゃく」 fit を詳しく解説 → 使用曲: 93 'Til Infinity
five-oh
警察・警官を指す定番スラング。1968〜1980年のTVドラマ「Hawaii Five-O」のタイトルナンバーが語源とされる。the five-oh is on us(警察が追ってる)のように使う 使用曲: Mr. Slow Flow
flatline
心電図が平坦になること、つまり死亡を意味する 使用曲: Nas Is Like
flex
筋肉を曲げる動作から「富や実力を見せびらかす」。歌詞の Flex は DJ の Funkmaster Flex の名前のこともある flex を詳しく解説 →
flip
ひっくり返す。サンプルを作り変えてビートにする制作用語、買って高く売る転売、態度を急に変える意味まで幅広い flip を詳しく解説 →
flow
ラップのリズム・節回し・言葉の乗せ方を指す最重要語。MCの技量はまず flow で測られる。動詞 flow(流れる)が原義なので、川・水のイメージに掛けた言葉遊びに頻繁に使われる flow を詳しく解説 → 使用曲: Protect Ya Neck
fronting
front(前面)を動詞化したAAVE。「見栄を張る・虚勢を張る・偽の顔を見せる」の意味。中身が伴わないのに強がる態度を指す

G

G off
①Get off(成功する)②Gangstaとして動く③G(Grand=1000ドル)を稼ぐ、のトリプルミーニング 使用曲: C.R.E.A.M.
gang
集団・一団。近年のラップでは気心の知れた仲間やチームを誇る言い方で、gang gang は忠誠の掛け声。呼びかけにも使う gang を詳しく解説 →
gangsta lean
運転席で片手をハンドルに、体を助手席側へ深く傾けて座る乗り方のこと。1990年代の西海岸・南部のローライダー文化に根ざしたポーズで、余裕と貫禄を見せる姿勢の記号として歌詞に登場する
gas
動詞で「お世辞を言う・持ち上げる・おだてる」。stop gassing me up(おだてるのをやめろ)のように使う。gas a hottie=可愛い女を口説く 使用曲: Put It On
gat
拳銃を指すスラング。1920年代のギャング御用達だった機関銃 Gatling gun(ガトリング砲)を縮めた古い隠語で、以後ハンドガン全般を指す言葉として定着した。keep a gat=銃を携帯している 使用曲: 99 Problems , Protect Ya Neck , Put It On , C.R.E.A.M. 他2曲
gat / gats
銃全般を指す汎用的なストリートスラング。語源は19世紀のガトリング銃(Gatling gun)に由来 使用曲: 99 Problems , Protect Ya Neck , Put It On , C.R.E.A.M. 他2曲
gates
ドラッグの売買拠点(トラップハウス)。武装強盗で突入する行為が「runnin' up in gates」 使用曲: 99 Problems , Protect Ya Neck , Put It On , C.R.E.A.M.
ghost
幽霊のほか、動詞では「連絡を絶って消える」、ghostwrite は「代筆する」。Ghostface Killah の愛称として出てくることも多い ghost を詳しく解説 →
Glock
オーストリア製の半自動拳銃。プラスチック部品が多く軽量で信頼性が高いため警察・ギャング双方に広く普及した90年代の標準装備
Gods
Five Percentersの教義において真理に到達した黒人男性を指す。キリスト教的な神ではない 使用曲: Criminology
Golden Arms
U-Godの別名。ストリートで鍛えた腕力またはマイクを握る腕の価値を黄金に例えた自称
gospel
本来はキリスト教の福音・福音書。転じて「絶対の真実・動かぬ事実」の意でも使う(take it as gospel=鵜呑みにする)。ラップでは説教・宗教のイメージを引き込む語としても頻出 使用曲: Protect Ya Neck
Greeks in Egypt
古代ギリシャ人が実はアフリカ(古代エジプト)の文明から知識を得たというアフロセントリズムの歴史観
grind
「挽く」から転じて「地道に働き続ける」。the grind は日々の骨の折れる労働で、hustle が機会を探す動きなら grind は粘り強く続ける持続力 grind を詳しく解説 →
gwan
ジャマイカ・パトワ語で going to(〜するつもりだ)の短縮形。you gwan dead=you're going to die。NYのカリブ系移民経由でヒップホップに流入した語彙 使用曲: Put It On

H

heaters
銃を指すストリートスラング 使用曲: Classic (Better Than I've Ever Been) - DJ Premier Remix , Fast Life
Henny sipper
「ヘネシー(Hennessy)」は高級コニャック。成功したハスラーたちの象徴的飲料。「ヘネシーをすする男」は金と権力の体現
hold it down
「持ち場・砦を守り抜く/しっかり維持する/不在の人の代わりに取り仕切る」イディオム。ヒップホップでは地元・クルー・ジャンルの本質を代表して守り続ける気概を指す 使用曲: Real Hip Hop
hold you down
文字通りは「押さえ続ける」だが、日常では「支え続ける・見捨てずに味方でい続ける」の意味。恋愛だけでなく、ストリートの人間関係や友情での忠誠・信頼を表すときにも広く使われる 使用曲: Hold You Down
hot
熱い、のほか「人気絶頂の」「魅力的な」。Who hot as me? は旬な自慢、get hot again は人気の復活、too hot は手に負えない hot を詳しく解説 →
Hudson
ニューヨークを流れる主要河川。ハドソン川の急流のような流動的で予測不可能な流れを自身のフロウに例える
Hummer
軍用規格の高級SUV。1990年代の成功の象徴として多くのラッパーが愛用 使用曲: Nas Is Like
hundred miles and running
N.W.AのEP「100 Miles and Runnin'」の直接引用。相手の楽曲名を逆用して「俺が来たらお前らはビビって逃げ出す」という強烈なパンチライン 使用曲: F**k Compton
hustle
必死に動いて金や機会をつかむこと、またその稼ぎ方。日本語の「ハッスル」とは違い切実な響き。side hustle は副業 hustle を詳しく解説 → 使用曲: N.Y. State of Mind

I

ice
ダイヤモンドや宝石、とくに氷のように光る高価なジュエリーを指すスラング。ice-rockin は「ジュエリーを着けて光らせている」。動詞 ice out で「宝石で埋め尽くす」 ice を詳しく解説 → 使用曲: Criminology
ice me
①「殺す(冷たい死体にする)」②「宝石(Ice)で着飾らせて商業主義に染める」③「凍らせて現状維持で停滞させる」の三重の意味を持つトリプルミーニング
Ice T
Ice-T。LAを拠点とするギャングスタ・ラップのパイオニア。Tim Dogが敬意を示した数少ない西海岸アーティスト
illest
ill(ヤバい・最高にイカした)の最上級で「最強・最高にイケてる」。もとは『病んだ』の意だったillが90sには裏返って最上級の褒め言葉になった、ヒップホップ特有の反転スラング 使用曲: Real Hip Hop
in the zone
「ゾーンに入る」=完全に集中して調子が乗り切っている状態。スポーツやパフォーマンスで、周りが気にならないほど没入して結果が出せているときに使う定番の言い回し 使用曲: Work the Angles
Iron Lung
Method Manの別名。マリファナを大量に吸っても動じない強靭な肺活量と息継ぎなしで複雑なラップを吐き出し続ける技術を誇示
Iron Mike
マイク・タイソンの異名。最盛期の圧倒的な破壊力を象徴する

J

J-O
J-O-B(job=仕事)の頭二文字だけを取り出した隠語。「仕事モード」「グラインド中」を指す。on my J-O で「今は仕事に集中している」。堅気の労働を面と向かって言いたくないストリートの空気から生まれた語 使用曲: Mr. Slow Flow
Jake
警察官を指すニューヨーク発の隠語。the Jakes / Five-O などと並んで使われる。語源は諸説あるが、少なくとも1980〜90年代のNYストリートでは警官=Jakeとして通っていた 使用曲: 99 Problems , C.R.E.A.M.
jam
音楽の演奏・セッションを指す語から派生し、ヒップホップでは「その場・現場・イベント」を広く指す。rock the jam(現場を沸かせる)のように使う。動詞では即興演奏する(jam session)の意味も残る 使用曲: Protect Ya Neck
Jheri curl
1980年代に流行した黒人の髪型。90年代には時代遅れの象徴。自身の人生の無価値さをなぞらえる自虐 使用曲: F**k Compton
joint
①素晴らしい楽曲・作品 ②大麻を巻いたジョイント、のダブルミーニング joint を詳しく解説 →

K

keys
①キロ単位のコカイン(kilos=keys)の海外密輸 ②音楽の鍵盤・成功の鍵、のダブルミーニング 使用曲: C.R.E.A.M.
kick it
本来は「蹴る」だが、口語では「くつろぐ・のんびり過ごす・一緒に時間を過ごす」。kick it to 誰々 の形になると「その人に(考えや言葉を)伝える・話しかける」の意味にもなる、使用頻度の高いイディオム 使用曲: Work the Angles
Killa Beez
Wu-Tang Clanのメンバーおよびアフィリエイトの総称。集団で一斉に攻撃する蜂の群れに例えられる
knots
輪ゴムで束ねた札束のこと。ロール状に丸めて縛った現金の「結び目(knot)」から。ストリートでの稼ぎの見せ方そのもの 使用曲: Criminology , Incarcerated Scarfaces

L

labels
record labels=レコード会社のこと。とくにメジャー資本のレーベルを指す。sign to a label(契約する)、beef with the label(会社ともめる)など、音楽ビジネス批評の基本語彙 使用曲: Protect Ya Neck
legitimized crap
「合法化されたゴミ」。商業的にパッケージされメインストリームで受け入れられやすい中身のない無難なラップのこと
Lexus
トヨタの高級車ブランド。ストリートの成功を示す最高級の乗り物 使用曲: Twinz (Deep Cover 98)
lick shots
銃を撃つこと。ジャマイカ英語(パトワ)由来で、レゲエ/ダンスホール文化からNYヒップホップに流れ込んだ表現。祝砲的に空へ撃つニュアンスもある 使用曲: Incarcerated Scarfaces
lit
light の過去形のほか、スラングでは「盛り上がっている、最高に楽しい」。It's lit は場の熱気を褒める lit を詳しく解説 →
llama
銃(特に拳銃)を指すストリートスラング。銃の形状が動物のラマに似ていることに由来

M

MAC / MAC-10
MAC-10(イングラム)。高い連射能力を持つコンパクトなサブマシンガン。ストリートの暴力エスカレーションの象徴 使用曲: Incarcerated Scarfaces , Shook Ones Pt. II , Nas Is Like , N.Y. State of Mind
mad
AAVEの強意副詞。「怒った」ではなく「めちゃくちゃ多い・すごく」の意味。mad police=大量の警官、mad money=大金、のように名詞・形容詞を強める mad を詳しく解説 → 使用曲: Criminology , Incarcerated Scarfaces , Protect Ya Neck
math
Wu-Tangの精神的支柱「Supreme Mathematics(至高の数学)」を指す。0〜9の数字で宇宙の真理を解読するファイブ・パーセンターズの思想
MC Ren
西海岸N.W.Aのメンバー。東西の歴史的HIPHOPレジェンド
mic
microphone の略。ラップでは語る場そのもの、ラッパーの舞台を指す。mic check は音の確認、drop the mic は決定的な一言で締める比喩 mic を詳しく解説 →
Michel'le
Ruthless Records所属のR&BシンガーでDr. Dreの当時の恋人。敵対する相手のパートナーを侮辱するHIPHOPのビーフにおける最終兵器
Moët
フランスの高級シャンパン「モエ・エ・シャンドン」。ストリートでの成功を示すステータスシンボルとして90年代ヒップホップに多数登場 使用曲: Dead Presidents , Incarcerated Scarfaces
Mortal Kombat
残虐な描写で知られる対戦格闘ゲーム。そのFatalityのように、Wu-Tangのビートとライムが容赦なく敵を粉砕することを示す
MPVs
ミニバン(Multi-Purpose Vehicle)。1990年代、Wu-Tang Clanが実際に使っていた移動手段

N

New York Yank' visor
ニューヨーク・ヤンキースの帽子。90年代のNYストリートファッションの絶対的象徴
Ninety-three million miles
地球から太陽までの距離。Five Percentersの教義における基本的な宇宙論的知識。黒人が宇宙の根源的エネルギーであることを示す
nitty gritty
物事の核心・最も重要で泥臭い本質的な部分を意味するイディオム。西海岸の商業化されたラップへの宣戦布告として使用
no comp
「competition(競争相手)」の略語と「Compton(コンプトン)」のダブルミーニング。あいつらは相手にもならないコンプトン出身者だという鋭い皮肉 使用曲: F**k Compton
Noble Drew Ali
1913年設立のムーア科学寺院の創始者。黒人イスラム主義の先駆者であり精神的指導者

O

off the meters
規格外・測定不能なほど突出している 使用曲: Classic (Better Than I've Ever Been) - DJ Premier Remix
OG's
Original Gangsterの略。古参・大御所を意味する
Old Earth
「Five-Percent Nation」由来のスラングで「母親」を指す。生命の源たる大地(Earth)としての女性の敬称 使用曲: C.R.E.A.M.
one love
別れ際や仲間への「達者でな・愛してるぜ・敬意を込めて」を表す挨拶。レゲエ/ラスタファリ由来で、ヒップホップでは連帯と別れの言葉として定着した。Nasの同名曲でも有名 使用曲: Criminology
open
「開いている」が字義だが、AAVEでは「相手にすっかり夢中・骨抜きにされている」の意で使う形容詞。have someone open=誰かを夢中にさせる、I'm open=首ったけだ、のように使う 使用曲: Put It On
out the box
out of the box の短縮。「箱から出す」が原義で、AAVEでは「いきなり・最初から・前置きなしに」の意味で使う副詞句。ボクシングでコーナーから出た瞬間に殴る比喩から、開幕即攻撃のニュアンスを持つ 使用曲: Incarcerated Scarfaces

P

paper
紙幣=金を指す定番スラング。get that paper(金を稼ぐ)、paper chase(金稼ぎに追われること)のように使う。cash・bread・cheese などと並ぶ「金」の言い換えの一つ paper を詳しく解説 → 使用曲: Hold You Down , The Food
peel wigs
wig(かつら=頭部)を peel(剥ぐ)=頭を撃ち抜く・殺すというヴィジュアルメタファー。split your wig(頭を割る)と同系統で、直接的な kill を避ける婉曲語法 使用曲: Put It On
peelin'
「Peel your cap」は頭皮を剥ぐ、つまり頭を撃ち抜くことを意味する暴力的なスラング
pesos
金・現金のスラング
pharaoh
古代エジプトの王。ファイブ・パーセンター(Five Percent Nation)の宇宙観・アフロセントリズムと結びついた表現
platinum
アメリカレコード協会(RIAA)が出荷100万枚のアルバムに与える認定。go platinum で「プラチナ認定に届く=商業的な成功の一区切り」を表す業界語。倍数で2x/3x platinum、その上に diamond(1000万枚)がある 使用曲: Classic (Better Than I've Ever Been) - DJ Premier Remix
po-po
警察を指す全米共通の口語スラング。police の頭の音を繰り返して作った幼児語的な言い換えで、the po-po is coming(警察が来る)のように使う。物騒さを抜いて緊張だけを伝える語感が持ち味 使用曲: The Food
pop dukes
父親を意味するニューヨーク発祥のストリートスラング。地域の長老や保護者への尊敬を込めて使う
pops
父親の口語で「親父」にあたる。Pops は年配の男性への親しみを込めた呼びかけにも使われ、moms と対になる語 pops を詳しく解説 →
pull up
車で乗りつける、転じて「その場に現れる、顔を出す」。pull up on は「押しかける」で、友好にも挑戦にも使う pull-up を詳しく解説 →
put it on
「着る・のせる」が字義だが、ヒップホップでは「スキルを全開にする・地元を代表する・やり遂げる」の意で使う句動詞。put it on for my city のように for+場所/人 を続けることが多い 使用曲: Put It On

Q

Q-45
日産インフィニティのフラッグシップ。当時のストリート・ハスラーの成功の証。「女に運転させる」は支配と富の象徴
queen
女王。ヒップホップでは恋人や敬意を向ける女性への称号で、black queen は黒人女性への敬意、the queen of ... はその分野の第一人者 queen を詳しく解説 →

R

raid
①米国の殺虫剤ブランド ②「警察・敵対ギャングの急襲(ガサ入れ)」のダブルミーニング。西海岸ラッパーを無力な害虫に例えたトリプルミーニング 使用曲: F**k Compton
raw
本来は「生の・未加工の」。ストリート文脈では精製済みでカットしていないコカイン、つまり純度の高いブツを指すことが多い。転じてラップの評価語としては「剥き出しで生々しい・飾らず攻めている」の褒め言葉にもなる raw を詳しく解説 → 使用曲: 99 Problems
real
「本物の」から転じて、ヒップホップで最重要の価値語。嘘のない誠実さを指し、keep it real は「正直でいろ」、for real は「マジで」、real ones は「本物の仲間」 real を詳しく解説 →
reefer
大麻(マリファナ)を指す古いスラング。1930〜40年代のジャズ/ハーレム文化に遡る語で、今の weed よりレトロな響きがある 使用曲: Come Down
represent
「代表する」から転じて、地元・仲間・信念を背負って堂々と名乗ること。represent のあとに地名が続くのが定番で、rep と略される represent を詳しく解説 →
rich
金持ちの、裕福な。get rich は成り上がりの目標、act rich は金持ちのふり、rich in は「〜が豊富な」。日本語の「リッチ」より経済的な意味が強い rich を詳しく解説 →
ride
乗る。名詞の my ride は愛車、ride with は「味方でいる」、ride for は「相手のために体を張る」、ride or die は死ぬまで付き合う相棒 ride を詳しく解説 →
Rod Strickland
NBAのポイントガード。予測不能なクロスオーバーで観客を沸かせたスター選手。観客を「飛び跳ねさせる」比喩
roughnecks
ガラの悪い連中、ストリートのタフなならず者たち。元々は肉体労働者を指すが、ヒップホップではタフさを誇示する不良を指す
rugged
本来は「岩肌のようにゴツゴツした・武骨な」。ハードコア・ヒップホップでは荒削りでタフな質感を褒める最上級の語で、洗練(smooth)の対極にある美学を指す。声・韻・ビートの手触りに使う 使用曲: Protect Ya Neck

S

savage
「野蛮な」が元の意味で強い蔑称にもなるが、スラングでは「容赦なくて最高にかっこいい」という褒め言葉。人名の 21 Savage とは別 savage を詳しく解説 →
school
動詞で「(相手を)教え込む・叩き込む・格の違いを思い知らせる」。teachの砕けた言い方で、バトルでは『格上が格下に一方的に教育してやる=完膚なきまでに打ち負かす』というニュアンスになる 使用曲: Real Hip Hop
sensi
sensimilla(種のない高品質な大麻)の略。ジャマイカのラスタ文化由来の呼び名で、上物のマリファナを指す 使用曲: Real Hip Hop
sess
質の高いマリファナの隠語。種無しの良質な大麻「Sinsemilla」から派生
Shaolin / Shaolin style
スタテンアイランドのWu-Tang特有の呼称。カンフー映画「少林寺武者房」の世界観と地理的孤立を重ね合わせた。彼らのラップスタイルをカンフーの武術に例える際の象徴的な表現 使用曲: Incarcerated Scarfaces
Shinobi
日本の忍者。Wu-Tang Clanが好む東洋文化・武術映画への参照。影から現れ致命的な攻撃を加える暗殺者の隠喩
Shorties
子ども・年下の若者を指すスラング(shortyの複数形)。文脈によっては「彼女・気になる女性」の意にもなる多義語。街で育つ若い世代をまとめて指すときによく使う 使用曲: The Food
sick
病気のほか、スラングでは「ずば抜けてすごい」という褒め言葉。sick of は「うんざり」で、同じ綴りで意味が三つに分かれる sick を詳しく解説 →
slammin'
slam(強く叩きつける)から派生した「最高にイカしてる・素晴らしい」のスラング。料理・音楽・服・見た目など幅広く使える褒め言葉。That's slammin'(それイケてる) 使用曲: Protect Ya Neck
slide
滑る、のほか「さっと顔を出す」「静かに立ち去る」。slide through は立ち寄る、slide for は「誰かのために動く」 slide を詳しく解説 →
snake
「裏切り者・こっそり出し抜くやつ」。蛇のように音もなく忍び寄り噛みつく人物像から。動詞で「snake(人を出し抜く・かすめ取る)」とも使う 使用曲: Real Hip Hop
snitch
警察や当局に仲間の情報を漏らす「密告者・タレコミ屋」。動詞なら「チクる・タレこむ」。ストリートの掟でもっとも嫌われる行為で、Stop Snitchin(チクるな)という標語まである 使用曲: Criminology , Twinz (Deep Cover 98)
Sony trucks
NasがかつてColumbia Records(Sony傘下)に所属していた時代のプロモーション用トラック。自らもHIPHOPの商業化に加担した自己内省とアイロニーを含む
South Bronx
ニューヨーク・ブロンクス区南部。1973年にDJ Kool Hercがブロックパーティーを開きHIPHOP誕生の聖地となった場所
Spider-Man
ニューヨークを背景としたアメコミの英雄。高層ビル群を自由に飛び回るアイコン
Sprewells
NBA選手 Latrell Sprewell の名を冠したスピナー型ホイール。車が停まってもホイールだけ回り続けて見える、2000年代に大流行したカスタムパーツ。人名がそのまま製品スラング化した例 使用曲: The Food
stack
積み重ねたもの。ラップでは札束、または金を貯めること。stack up は「積み上がる」と「比較して並ぶ」の二つの意味 stack を詳しく解説 → 使用曲: 93 'Til Infinity
steez
style(スタイル)+ease(余裕)が混ざってできたとされるスラング。「その人固有の流儀・立ち居振る舞い・カッコよさ」を指す。My steez は「俺のやり方・俺の色」 使用曲: Criminology
street sweeper
街の清掃車、かつ連発式ショットガン(Striker)のストリートスラング、ダブルミーニング
strong-arm
arm(腕)に strong(強い)を付けた複合語で、動詞として「腕力で押さえ込む・力ずくで奪う・脅して従わせる」。strong-arm robbery は武器を使わず腕力だけで行う強盗を指す法律用語でもある 使用曲: 99 Problems
Summer Jam
ニューヨークのHot 97が主催する世界最大級のヒップホップ・フェスティバル。1999年大会は東海岸HIPHOPの文化的るつぼ
Superfly-ness
最高にクールであること(映画Super Flyに由来) 使用曲: Classic (Better Than I've Ever Been) - DJ Premier Remix

T

TEC-9 / TECs / Mac-10s
スウェーデン設計・米国製造の9ミリ口径半自動拳銃。安価で装弾数が多く1980〜90年代のストリート・ギャングに広く普及したギャングスタ・ラップの代名詞的銃器 使用曲: C.R.E.A.M. , Hold You Down , Nas Is Like , N.Y. State of Mind 他1曲
Teflon
摩擦係数が低い素材。ストリート用語では「防弾チョッキ」や「警察から逃れる者(Teflon Don)」の象徴
the game
ボードゲームの意味ではなく「ラップ稼業・音楽業界」あるいは「ストリートの経済そのもの」を指す定番スラング。rap game / dope game のように業界名と組み、in the game で「現役で身を置いて」、out the game で「足を洗って」 使用曲: Work the Angles
throw shots
文字どおりは「銃弾を撃つ」だが、イディオムとして「(言葉で)攻撃する・嫌味やジャブを飛ばす」。SNSで遠回しに悪口を言う行為にも使う。take shots at ~(〜を攻撃する)の形でも頻出 使用曲: Come Down
thug poet
ストリートの悪党(Thug)と文学的詩人(Poet)という二面性を統合したNas最大の自己定義
thugs
ストリートで違法なビジネスに関わる者たち 使用曲: Nas Is Like
tight
「きつい」が基本。ラップでは「隙がなく完成度が高い」「かっこいい」「仲が深い」を表し、金が tight だと「余裕がない」 tight を詳しく解説 →
Timbs
Timberland(ティンバーランド)のワークブーツ。本来は労働者向けの防水ブーツだが、1990年代NYヒップホップの定番フットウェアになった 使用曲: 93 'Til Infinity , Incarcerated Scarfaces
touch
RZAのディレイエフェクトのミスで音源から消えた「空白」。その絶望感と奇跡的にリンクし、ヒップホップ史上最も美しい空白として語り継がれている
trees
マリファナを指すストリートスラング trees を詳しく解説 → 使用曲: Classic (Better Than I've Ever Been) - DJ Premier Remix , Fast Life , Nas Is Like , Phone Tap

V

vandal
破壊者、規範に従わない者を指すストリート用語
vets
veterans(退役軍人)の短縮形から転じて「業界の先輩・猛者」の意。rap vets(ラップの先輩世代)のように使う。発音が veterinarians(獣医)の短縮形と同じなのでダジャレの種にもなる 使用曲: Mr. Slow Flow
vibe
場や人の空気感・ノリ。動詞の vibe with は「波長が合う、気が合う」、good vibes は「いい雰囲気」 vibe を詳しく解説 →

W

wack
「ダサい・下手・イケてない」。dope/fatの対義語にあたる、相手のスキルやスタイルをこき下ろす最頻出スラング wack を詳しく解説 → 使用曲: Real Hip Hop
wave
波。転じて新しい流行・潮流(next wave)、動詞では手を振る。wavy は「波打つ」から、ノリがよくクールなスラング wave を詳しく解説 →
whip appeal
「whip」は車を指すスラング。車の魔力に取りつかれているという表現。金銭欲とスタイルの追求が犯罪を正当化する心理
whips
車を指すスラング。奴隷を御する鞭(whip)→馬車→自動車と転じた語源説のほか、メルセデスのエンブレムを鞭に見立てた説もある。高級車を指すことが多い 使用曲: Classic (Better Than I've Ever Been) - DJ Premier Remix , Incarcerated Scarfaces
white
白い粉状の麻薬(コカイン等)を色で言い換えたストリートの隠語。sell white・move white のように使う。文脈次第で「白人」の語義と掛けたダブルミーニングにもなる 使用曲: The Food
white-gold tarantula
タランチュラの形をした大ぶりのホワイトゴールドのジュエリー。ドラッグディーラーからラッパーへと成り上がった富(フレックス)の象徴
woke
wake の過去形だが、AAVEでは「社会の不正義に気づいている」。stay woke は「気づきを失うな」という呼びかけで、近年は皮肉にも使われる woke を詳しく解説 →
woolies
マリファナにコカインやクラックを混ぜた非常に危険なジョイント 使用曲: C.R.E.A.M.
work the angles
angle(角度)は比喩で「切り口・攻め口・狙い」。work the angles / work every angle で「あらゆる角度・手段を使って抜け目なく有利に運ぶ」。ビジネスでも He worked every angle(あらゆる手を尽くした)のように使う実用イディオム 使用曲: Work the Angles
Wu-Tang Clan
1993年にニューヨーク・スタテンアイランドで結成された伝説的ヒップホップ・グループ。RZAをリーダーとし9人のMCで構成。カンフー映画「Shaolin and Wu Tang」に由来する名称

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'Lo goose
Polo Ralph Laurenのグースダウンジャケット。当時のゲットーにおける最高のステータスアイテム
12 gauge
12ゲージ・ショットガン。高い威力を持つ散弾銃。ストリートで「脳に突きつける」表現で圧倒的な支配力を示す
神(God)
「Five-Percent Nation」の教義で黒人男性への敬称。キリスト教的な神への呼びかけではない