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Slang Dictionary

represent

レプリゼント

まず結論

represent は辞書では「代表する」ですが、ヒップホップでは「自分の地元や仲間の名前を背負って堂々と名乗る」という意味で使われます。

曲の中で出身地の地名を出し、その土地の顔として語るのが典型的な使い方です。represent のあとに地名や団体名が続くことがよくあります。

くだけた口語では rep と短くなり、wear や show と近い働きをします。動詞でも名詞でも使える、ヒップホップの基本の一語です。

辞書の意味とのずれ

represent の基本の意味は、議員や弁護士が「代理として立つ」ことです。ヒップホップでは、誰かに頼まれなくても、自分から「この土地の看板を背負う」と宣言する使い方になります。

代表を選ぶ手続きがないぶん、自分の言動で土地の評判を引き受ける、という責任の重さが含まれています。

地名とセットで出てくる

ラッパーは represent の直後に地名を置くのが定番です。I represent Park Hill のように、自分の育った地区をそのまま看板にします。

地名は大きな都市でなく、団地や通り、ブロック単位でも構いません。小さな単位であるほど「そこから来た」という説得力が増します。

場所以外を背負うとき

represent は土地だけでなく、立場や信念にも使えます。the unwanted(望まれない者たち)を represent する、のように、社会の端にいる人を代弁する意味でも使われます。

この場合は「自分がその人たちの声になる」という意思表明で、ラップの社会的な役割と結びつく使い方です。

rep という短縮形

会話やSNSでは rep と短くなり、rep your city(地元を背負え)のように命令形で使うこともあります。

また名詞の rep は「評判」(reputation の略)の意味でも使われるので、どちらの意味かは前後の文で見分けます。

語源と背景

represent 自体はラテン語由来の一般的な英語で、「示す、代わりに立つ」が元の意味です。ヒップホップで特別な意味を持つようになったのは、地元意識の強いラップ文化の中で、出身地を名乗る習慣が広まったためです。

1980年代から90年代のニューヨークで、ブロックや団地ごとの名乗りが盛んになり、represent は「自分の場所を口に出して示す」動詞として定着しました。

その後、西海岸や南部にも広がり、地元の名前を背負うという感覚は全米のラップに共通するものになっています。

例文

例文は意味と使い方を示すための解説用の作例で、実際の歌詞の引用ではありません。歌詞の引用は「曲での使われ方」に載せています。

  1. 1.I represent my city everywhere I go.

    どこへ行っても、俺は自分の街を背負っている。

    最も基本の形です。地元への誇りと、その土地の顔として振る舞う責任を同時に言っています。

  2. 2.Rep your block, don't forget where you're from.

    自分のブロックを背負え、どこの出身か忘れるな。

    rep を命令形で使い、出自を忘れるなと呼びかけています。仲間への励ましでよく使う言い方です。

  3. 3.She's representing for all the women in the game.

    彼女は業界の女性全員の代表として立っている。

    地名ではなく、属する集団を背負う使い方です。代弁者としての意味合いが強くなります。

  4. 4.Represent to the fullest.

    思い切り背負ってみせろ。

    控えめにせず、全力で自分の立場を示せという意味です。励ましや発破の言葉として使えます。

  5. 5.He's a great rep for the team.

    彼はチームのいい顔だ。

    名詞の rep の例です。チームや団体の評判を高める人、という意味になります。

  6. 6.I wear my neighborhood on my sleeve.

    俺は自分の地元を袖に隠さず着ている。

    represent と近い感覚を別の言い方で表した例です。出身を隠さず見せるという意味になります。

この曲ではこう使われていた

解析に使ったヒップホップ約440曲の歌詞のうち、represent を含む曲は13曲で、16人中8人のラッパーに出てきました。Nas や Black Thought の曲に特に多く出てきます。出現数の多い順に並べると、内訳はNas 4曲、Black Thought 2曲、Ghostface Killah 2曲、GZA 1曲、Kendrick Lamar 1曲です。

似た表現との違い

rep背負う(短縮形)
represent をくだけて縮めた形です。動詞でも名詞でも使えますが、名詞の rep は reputation(評判)の意味と重なります。
stand for〜を支持する、意味する
理念や立場を示す一般的な表現です。represent のように土地や仲間を背負う熱は薄くなります。
hold it down守り抜く
自分の持ち場を守る意味です。represent が「名乗る」なら hold it down は「守る」と、行動の向きが違います。
put on for〜のために名を上げる
地元や仲間の名を世に出す、という動きの強い表現です。represent より成果を出す意味が前に出ます。

使うときの注意

よくある質問

represent と rep は同じ意味ですか。
動詞としてはほぼ同じで、rep は口語の短縮形です。名詞の rep は reputation(評判)の意味になる場合があるので、文の流れで見分けます。
represent の後ろには何が来ますか。
地名が最も多く、団地や通り、仲間の名前、さらには the unwanted のような集団も来ます。何を背負うかを具体的に示すのが定番です。
日常会話でも使えますか。
スポーツや仕事で「〜を代表する」という一般的な意味ではそのまま使えます。地元を背負うという濃い意味は、友人同士の砕けた会話で通じる程度です。
なぜヒップホップは地元を名乗るのですか。
声を持たなかった地域の若者が、自分たちの場所を世に示す手段としてラップを使ったからです。名乗ること自体が、その場所の存在の証明になりました。

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