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Slang Dictionary

props

プロップス

まず結論

props は「称賛」「リスペクト」「認められること」を意味するスラングです。

give props to 〜(〜を称える)、get props(評価される)の形で使うのが基本です。

proper(ちゃんとした、正当な)から来た語とされていて、「当然払われるべき敬意」というニュアンスがあります。

あげるか、もらうか

props は「あげる」側と「もらう」側で形が決まっています。

give props to her は「彼女を称える」「彼女の功績を認める」、get props は「称賛される」「一目置かれる」です。

Props to the DJ! のように、文頭に置いて「DJに拍手」と短く叫ぶ使い方もよく聞きます。

単なるほめ言葉との違い

props には「実力や功績に見合った正当な評価」という含みがあります。お世辞やおべっかとは少し違います。

ラッパーが「props が欲しい」と言うときは、腕前を正当に認めてほしい、という意味合いになることが多いです。

逆に、実力がないのに props をもらっている相手は、批判の的になりやすいです。

常に複数形

称賛の意味では、props はいつも複数形で使います。a prop と単数にすると、舞台の小道具や支柱の意味に寄ってしまいます。

mad props(すごい称賛)、big props のように前に強調語を置くのも定番です。

語源と背景

props は proper(正当な、ふさわしい)を縮めた形とされています。proper respect(しかるべき敬意)、proper recognition(正当な評価)の短縮だと説明されることが多いです。

Dictionary.com は1990年代初頭のアメリカ英語として載せていて、それより前に propers という形が使われていたとしています。

言葉の研究サイト Glossophilia によると、辞書編纂者の Grant Barrett は、props の最も古い印刷例を、1990年のシカゴの新聞に載ったラッパー Roxanne Shanté の紹介記事だと述べています。ラップの世界で縮められて広まった、という見方が一般的です。

例文

例文は意味と使い方を示すための解説用の作例で、実際の歌詞の引用ではありません。歌詞の引用は「曲での使われ方」に載せています。

  1. 1.Props to everybody who came out tonight.

    今夜来てくれたみんなに感謝を。

    Props to 〜 で「〜に拍手を」。ライブのMCでよく聞く言い方です。

  2. 2.You gotta give her props, she built that label herself.

    彼女は認めるしかないよ。あのレーベルを一人で作ったんだから。

    give props は「功績を認める」。gotta と組むと「認めざるをえない」に近くなります。

  3. 3.He finally got his props after twenty years.

    彼は20年経ってようやく正当な評価を得た。

    get one's props で「正当な評価を受ける」。遅れて評価された人に使われがちです。

  4. 4.Mad props for finishing the marathon.

    マラソン完走、ほんとにすごいよ。

    mad props は強調形。友人をねぎらうときに使えます。

  5. 5.I don't need props, I just want the music to be heard.

    称賛はいらない。ただ音楽を聴いてほしいだけ。

    props を求めない姿勢を示す、謙虚な言い方です。

  6. 6.The stage crew moved the props between scenes.

    舞台スタッフは場面転換の間に小道具を動かした。

    こちらは演劇の小道具で、スラングではありません。

この曲ではこう使われていた

解析に使ったヒップホップ約440曲の歌詞のうち、props を含む曲は10曲で、16人中8人のラッパーに出てきました。Rakim や Aesop Rock の曲に特に多く出てきます。出現数の多い順に並べると、内訳はRakim 3曲、Aesop Rock 1曲、Ghostface Killah 1曲、GZA 1曲、J. Cole 1曲です。

似た表現との違い

respect敬意
respect は一般的な語で、継続的な敬意も含みます。props は具体的な功績に対する称賛の色が強めです。
shout-out名前を挙げての感謝
shout-out は名前を呼んで感謝や挨拶を伝える行為。props は評価そのものを指す点が違います。
clout影響力
clout は周りを動かす力や知名度。props はその人の実力に対する評価で、方向が少し違います。
kudos称賛
ギリシャ語由来のやや改まった語。意味は近いですが、props のほうがずっとくだけています。

使うときの注意

よくある質問

props と respect は同じですか。
近いですが、props は功績や腕前に対する具体的な称賛です。respect はもっと広い、人としての敬意も含みます。
props はどう訳すのが自然ですか。
「リスペクト」「拍手」「さすが」「認める」などが場面に合わせて使えます。Props to you. なら「さすがだね」くらいが自然です。
props はいつ頃からある言葉ですか。
propers という形が先にあり、props はその短縮形とされています。props の最も早い印刷例は、1990年の新聞記事だと報じられています。
give props と give respect は入れ替えられますか。
多くの場面で入れ替えられます。ただ give props のほうが「今回の件をたたえる」という一回の称賛に向いています。
props に返事をするときは何と言えばいいですか。
Thanks, man. や Appreciate it. のように軽く礼を言うのが自然です。大げさに謙遜するより、素直に受け取るほうが英語の会話ではしっくりきます。

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