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Lose Yourself 和訳・意味・スラング解説 | Eminem

アーティスト
Eminem
リリース年
2002
プロデューサー
Eminem & DJ Mark the 45 King
収録アルバム
8 Mile (Soundtrack)
エリア
Detroit
BPM
171

この記事の見どころ

  1. 01 「You only get one shot, do not miss your chance to blow」——ラップ史上最強の決意表明
  2. 02 アカデミー賞主題歌賞受賞(2003年)——ヒップホップ初の快挙
  3. 03 「mom's spaghetti」——インターネットミームとして世界的に広まった一行
解説

Intro

Look, if you had one shot or one opportunity
To seize everything you ever wanted in one moment
Would you capture it or just let it slip?

聞いてくれ、もし一回のチャンス、一つの機会があって
欲しかったものすべてを一瞬でつかめるとしたら
お前はそれをつかむか、それとも手放すか?

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曲全体のテーマを最初の3行で提示する。映画「8 Mile」の主人公Jimmyと重なるEminem自身の経験——底辺からスターダムへの一瞬のチャンス。

Verse 1

His palms are sweaty, knees weak, arms are heavy
There's vomit on his sweater already, mom's spaghetti

手のひらは汗ばみ、膝が震え、腕が重い
もうセーターには吐しゃ物がついてる——ママのスパゲッティ

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「mom's spaghetti」= 母の作ったスパゲッティ——緊張で嘔吐してしまった描写。この一行はインターネットミームとして世界中に広まり、2021年にEminemはデトロイトに「Mom's Spaghetti」というレストランをオープンした。

He's nervous, but on the surface, he looks calm and ready
To drop bombs, but he keeps on forgetting

内心は緊張しているが、表面上は落ち着いて準備ができているように見える
爆弾を落とす準備ができているが、何度も忘れてしまう

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「drop bombs」= すごいラップを披露する。ステージ上での極度の緊張——歌詞を忘れるという恐怖はすべてのパフォーマーが持つもの。

What he wrote down, the whole crowd goes so loud
He opens his mouth, but the words won't come out

書き留めたことが、観客全員が大声を上げる中で
口を開くが、言葉が出てこない

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ラップバトルの極度の緊張感。観客のプレッシャーと、頭の中の言葉が口に出ない恐怖を描写。

Snap back to reality, ope, there goes gravity
Ope, there goes Rabbit, he choked, he's so mad

現実に引き戻され、おっと、重力がやってきた
おっと、ラビットがいなくなった、しくじって、すごく怒っている

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「Rabbit」= 映画8 Mileの主人公のニックネーム。「choked」= しくじった、緊張して失敗した。「gravity」= 重力——現実に引き戻される比喩。

But he won't give up that easy, no, he won't have it
He knows his whole back's to these ropes, it don't matter

でも簡単には諦めない、彼はそんなことは受け入れない
背水の陣だと分かっているが、それは関係ない

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「back's to these ropes」= コーナーに追い詰められた(ボクシングの比喩)。背水の陣でも諦めないという決意。

Better go capture this moment and hope it don't pass him

この瞬間をつかんで、チャンスを逃さないようにした方がいい

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Verse 1の締めくくり。イントロのテーマ「一瞬のチャンス」に戻り、コーラスへとつなぐ。

Chorus

You better lose yourself in the music
The moment, you own it, you better never let it go

音楽の中に自分を失ってしまえ
その瞬間を所有したら、絶対に手放すな

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「lose yourself」= 自分を忘れるほど没頭する。矛盾するようで深い——「失う」ことで「つかむ」という逆説。

You only get one shot, do not miss your chance to blow
This opportunity comes once in a lifetime, yo

チャンスは一回だけだ、爆発するチャンスを逃すな
この機会は一生に一度しかない

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「blow」= 爆発する、成功する。「once in a lifetime」= 一生に一度。このフレーズはスポーツ、ビジネス、あらゆる場面で引用される普遍的なメッセージ。

Verse 2

His soul's escaping through this hole that is gaping
This world is mine for the taking, make me king

魂が広がる穴から逃げていく
この世界は俺のものにするためにある、俺を王にしろ

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成功への渇望と自己肥大化——スターダムへ駆け上がる過程での変化を描写。

A normal life is boring, but superstardom's
Close to post-mortem, it only grows harder

普通の人生はつまらないが、スーパースターの地位は
死後の世界に近い、ますます困難になっていくだけだ

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「post-mortem」= 死後解剖、死後の状態。スーパースターになっても苦しみは続くという皮肉な認識——成功後のEminem自身の経験が反映。

He's chokin', how? Everybody's jokin' now
The clock's run out, time's up, over, blaow

なぜ詰まるんだ?みんなが笑ってる
時間切れ、終わった、バン

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「chokin'」= 緊張で失敗する。「blaow」= 銃声の擬音——失敗した瞬間の爆発的な終わり。Verse 1の失敗シーンを回想しながら、Verse 2で現在の苦境を描く。

He's dope, he knows that, but he's broke, he's so stagnant
He knows when he goes back to this mobile home, that's when it's
Back to the lab again, yo, this old rhapsody

才能がある、それは分かってる、でも金がない、停滞してる
このモービルホーム(トレーラーハウス)に帰る時が分かってる
また最初からやり直しだ、この古いラプソディ

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「dope」= 才能がある。「mobile home」= トレーラーハウス——貧困の象徴。才能があっても金がなく、同じ場所に戻り続ける悪循環——Eminemのデトロイト時代の実体験。

Homie grows hotter, he blows, it's all over
These hoes is all on him, coast-to-coast shows
He's known as the Globetrotter, lonely roads

仲間は勢いを増し、爆発して、全て終わる
女たちが全員まとわりつき、全国ツアーで
グローブトロッター(世界を旅する者)として知られる、孤独な道

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「blows」= 成功する、爆発的に売れる。「coast-to-coast shows」= 東西両海岸にまたがるツアー。「Globetrotter」= ハーレム・グローブトロッターズ(バスケットボールチーム)——世界中を旅するが孤独な存在。

God only knows he's grown farther from home, he's no father
He nose-dove and sold nada, and so the soap opera
Is told, it unfolds, I suppose it's old, partner
But the beat goes on, da-da-dom, da-dom, dah-dah-dah-dah

神だけが知っている、彼は家から遠ざかり、父親失格だ
急降下して何も売れず、そしてソープオペラが
語られ、展開し、古い話だと思うかもしれないが
でもビートは続く、ダダドム、ダドム

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「nose-dove」= 急降下(飛行機のノーズダイブ)——キャリアの失速。「soap opera」= メロドラマ——波乱万丈な人生を揶揄。「the beat goes on」= Sonny & Cherの曲——生活は続くという意味。

He goes home and barely knows his own daughter
But hold your nose 'cause here goes the cold water

家に帰っても自分の娘のことをほとんど知らない
でも鼻をつまめ、冷水をかけるぞ

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成功と引き換えに失ったもの——家族との時間。「cold water」= 現実という冷水。Eminemが娘Halieへの責任感と仕事の間で葛藤した実体験。

These hoes don't want him no mo', he's cold product
They moved on to the next schmoe who flows

女たちはもう彼を求めない、彼は売れない商品だ
次に流れるやつのところへ移ってしまった

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「cold product」= 売れない商品。「schmoe」= 平凡でつまらない人物。名声の一時性——一度落ちたら誰も見向きもしない業界の現実。

Verse 3

No more games, I'ma change what you call rage
Tear this motherf***in' roof off like two dogs caged

もうゲームはなし、お前らが怒りと呼ぶものを変えてやる
ケージに閉じ込められた犬2匹のように屋根をぶっ壊す

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「tear the roof off」= 場を熱狂させる(スラング)。Verse 3は最も直接的かつ強烈——Eminemとしての真の声が出る。

I was playin' in the beginning, the mood all changed
I've been chewed up and spit out and booed off stage
But I kept rhymin' and stepped right in the next cypher
Best believe somebody's payin' the Pied Piper

最初は遊んでいたが、雰囲気がすべて変わった
噛みつかれて吐き出され、ステージからブーイングを受けた
でもライムを続けて次のサイファーに踏み込んだ
誰かが笛吹き男(ツケ)を払うことになる

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「chewed up and spit out」= 利用されて捨てられる比喩。「booed off stage」= ブーイングでステージを降ろされる。「Pied Piper」= ハーメルンの笛吹き男——ツケが必ず回ってくるという警告。

And these times are so hard, and it's gettin' even harder
Tryna feed and water my seed, plus teeter-totter
Caught up between bein' a father and a prima donna
Baby-mama drama, screamin' on her, too much for me to wanna
Stay in one spot, another day of monotony's gotten me
To the point I'm like a snail, I've got
To formulate a plot or end up in jail or shot

時代は厳しく、ますます厳しくなっていく
子供を養おうとしながら、テータートッター(シーソー)のように揺れて
父親であることとプリマドンナの間で板挟み
ベイビーママドラマ、彼女に怒鳴って、もう続けたくない
同じ場所にとどまり、単調な日々が俺を追い詰めて
まるでカタツムリのようになるまで
策を練るか、刑務所か銃弾か

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「teeter-totter」= シーソー——父親とアーティストの間の揺れ。「baby-mama drama」= 子供の母親との揉め事——Eminemとの元妻キムとの関係の実体験。「snail」= カタツムリ——前に進めない停滞感。

All the pain inside amplified by the
Fact that I can't get by with my nine-to-
Five and I can't provide the right type of life for my family

内側の痛みが増幅される
9時から5時の仕事では生活できないという事実に
家族に適切な生活を与えられない

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「nine-to-five」= 普通の会社員の仕事(9〜17時)。ラップで成功できなければ家族を養えないというプレッシャー。実際のEminemの経験——デトロイトでウェイターとして働きながらラップを続けた時代。

'Cause, man, these goddamn food stamps don't buy diapers
And there's no movie, there's no Mekhi Phifer, this is my life

だって、このフードスタンプじゃオムツも買えない
映画はない、メキ・ファイファーもいない、これが俺の現実だ

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「food stamps」= フードスタンプ(食料支援券)。「Mekhi Phifer」= 映画8 Mileで主人公の友人を演じた俳優。「これは映画じゃない、俺の本当の人生だ」という現実への覚醒。

Success is my only motherf***in' option, failure's not
Mom, I love you, but this trailer's got
To go, I cannot grow old in Salem's Lot

成功だけが唯一の選択肢、失敗はあり得ない
ママ、愛してる、でもこのトレーラーハウスから
出なきゃいけない、セイレムの地で老いるわけにはいかない

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「trailer」= トレーラーハウス(貧困の象徴)。「Salem's Lot」= スティーヴン・キングの小説の舞台、吸血鬼が出る呪われた街——閉塞した貧困の地の比喩。成功への絶対的な意志。

So here I go, it's my shot, feet, fail me not
This may be the only opportunity that I got

だから行くぞ、俺のチャンスだ、足よ、裏切るな
これが俺に与えられた唯一のチャンスかもしれない

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「feet, fail me not」= 「足よ、裏切るな」——逃げるのではなく、前に踏み出すという意志。曲全体のメッセージを最も凝縮した一行。

Outro

You can do anything you set your mind to, man

決意さえすれば何でもできる

アーティストについて

Eminem

St. Joseph, Missouri (raised in Detroit, Michigan) · 1996–

本名Marshall Bruce Mathers III。デトロイト出身の白人ラッパーとして人種の壁を越え、歴代最多売上を誇るラッパーに。1999年「The Slim Shady LP」でメジャーデビュー。「Stan」「Lose Yourself」「Eminem Show」などで社会現象を巻き起こした。アカデミー賞(「Lose Yourself」)、グラミー賞15回受賞。

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