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Can I Kick It? 和訳・意味・スラング解説 | A Tribe Called Quest

この記事の見どころ

  1. 01 Lou Reed「Walk on the Wild Side」のベースラインサンプル——ジャンルを超えた融合の象徴
  2. 02 「Yes, you can!」の繰り返し——ヒップホップ最も開放的なコール&レスポンス
  3. 03 Q-TipとPhife Dawgの対照的なキャラクターが生み出すケミストリー

元ネタ

解説

Chorus · Q-Tip

Can I kick it? (Yes, you can!)
Can I kick it? (Yes, you can!)
Can I kick it? (Yes, you can!)
Well, I'm gone (Go on then!)

キックしていいか?(ああ、いいぞ!)
キックしていいか?(ああ、いいぞ!)
キックしていいか?(ああ、いいぞ!)
じゃあ行く(行けよ!)

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「kick it」= ラップする、ライムを刻む(スラング)。コール&レスポンス形式——Q-Tipが問いかけ、クルーが答える。この開放的なやりとりがATCQの音楽の本質を体現。

Verse 1 · Q-Tip

Can I kick it? To all the people who can Quest like A Tribe does
Before this, did you really know what live was?

「クエスト」できる人たちへ、ATCQのように
これ以前に、本当に「生きている」とはどういうことか知っていたか?

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「Quest」= 探求する、ATCQのようにリリックを刻む。「what live was」= 本当に生きるとはどういうことか。ATCQが既存のヒップホップに対して提示した哲学的な問い。

Comprehend to the track, for it's why cuz
Gettin' measures on the tip of the vibe buzz

トラックを理解しろ、それが理由だから
バイブスの先端でビートを計っている

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「cuz」= cousin(仲間への呼びかけ)。「vibe buzz」= バイブスの震動。ATCQの歌詞は意図的に難解で詩的——理解しようとする行為自体が「Quest(探求)」。

Rock and roll to the beat of the funk fuzz
Wipe your feet really good on the rhythm rug

ファンクのファズビートにロックンロールして
リズムの絨毯で靴底をよく拭いてから入れ

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「funk fuzz」= ファズ(エフェクト)のかかったファンクサウンド。Lou Reedのベースラインへの言及。「rhythm rug」= リズムの絨毯——音楽の空間への招待。

If you feel the urge to freak, do the jitterbug
Come and spread your arms if you really need a hug

フリークアウトしたくなったらジルバを踊れ
本当にハグが必要なら腕を広げて来い

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「freak」= 自由に踊る、解放される。「jitterbug」= ジルバ(スウィングダンス)——ジャズ時代のダンスを引用してATCQの音楽的ルーツを示す。「come and spread your arms」は包容力の表現。

Afrocentric living is a big shrug
A life filled with (Fun), that's what I love

アフロセントリックな生活は大きなシュラッグ(肩をすくめる)
楽しみに満ちた人生、それが俺の愛するもの

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「Afrocentric」= アフリカ中心主義——1990年前後のコンシャスHIPHOPの核心思想。「a big shrug」= 肩をすくめる(問題を気にしない態度)。アフロセントリックな自由を軽やかに宣言。

A lower plateau is what we're above
We be to rap what key be to lock

低い段階は俺たちの下にある
俺たちはラップにとっての鍵、鍵穴にとっての鍵だ

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「lower plateau」= 下のレベル(他のラッパーへの暗示)。「we be to rap what key be to lock」= ATCQはヒップホップを解放する鍵——シンプルで完璧な比喩。

Chorus · Phife Dawg

Can I kick it? (Yes, you can!)
Can I kick it? (Yes, you can!)
Well, I'm gone (Go on then!)

キックしていいか?(ああ、いいぞ!)
キックしていいか?(ああ、いいぞ!)
じゃあ行く(行けよ!)

Verse 2 · Phife Dawg

Can I kick it? To my Tribe that flows in layers
Right now, Phife is a poem sayer

俺のトライブへ、層になって流れる
今、ファイフは詩を語る者だ

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「flows in layers」= 幾層にも重なったフロウ。「poem sayer」= 詩人。PhifeはQ-Tipと対照的なキャラクター——Q-Tipが哲学的なら、Phifeはよりストリートで遊び心がある。

At times, I'm a studio conveyor
Mr. Dinkins, would you please be my mayor?

時々、俺はスタジオのコンベア
ディンキンス氏、俺の市長になってくれませんか?

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「Mr. Dinkins」= David Dinkins(当時のNYC市長、1990-1993)。ブラックの市長への支持表明——ATCQの政治意識の表れ。軽いユーモアとポリティクスが共存。

Boy this track really has a lot of flavor
When it comes to rhythms, Quest is your savior

このトラックは本当にフレーバーがある
リズムのことなら、クエストはお前の救世主だ

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「flavor」= 風味、個性(スラング)。「savior」= 救世主。大仰な言葉を軽いトーンで使う——ATCQのユーモアのセンス。

Make a note on the rhythm we gave ya
Feel free, drop your pants, check your ha-ir

俺たちがくれたリズムをメモしておけ
自由に、パンツを下げて、ヘアをチェックしろ

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「drop your pants」= パンツを下げる——踊り出す時の誇張した表現。ATCQは自由と笑いを組み合わせた。他のギャングスタラップとは真逆の世界観。

Do you like the garments that we wear?
I instruct you to be the obeyer

俺たちの着る服が好きか?
お前には従う者になれと命じる

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ATCQのファッションへの言及——彼らはDaffy Duck Tシャツやアフリカのアクセサリーで独自のスタイルを確立した。「obeyer」= 従う者。コマンドと遊び心の混在。

Yes, the Tribe of the game we're the player
As you inhale like a breath of fresh air

そう、ゲームのトライブ、俺たちがプレイヤーだ
新鮮な空気を吸い込むように

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「a breath of fresh air」= 新鮮な空気——ATCQが当時のヒップホップシーンにもたらした清新さの比喩。ギャングスタラップの重苦しさとは全く異なるATCQの存在感。

If you diss us, we won't even think of
Will Nipper the doggy give a big shove?
This rhythm really fits like a snug glove
Like a box of positives it's a plus, love

俺たちをディスしても、俺たちは考えもしない
犬のニッパーが大きく押すか?
このリズムは手袋みたいにぴったりはまる
ポジティブの箱みたいに、それはプラスだ、愛よ

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「Nipper」= RCAのトレードマーク犬(蓄音機を聴く犬)——レコード業界のシンボル。「snug glove」= ぴったりの手袋——ビートとライムの完璧な適合。Phifeのユーモアと知性が混在するスタイル。

As the Tribe flies high like a dove
You'll be doing us a really big favor
Follow us for the funky behavior
A rhythm recipe that you'll savor
Doesn't matter if you're minor or major

トライブが鳩のように高く飛ぶ中
お前は俺たちに本当に大きな好意をしてくれる
ファンキーな行動をする俺たちについて来い
お前が堪能するリズムのレシピだ
マイナーでもメジャーでも関係ない

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「flies high like a dove」= 鳩のように高く飛ぶ——平和と上昇の象徴。「savor」= じっくり味わう。「minor or major」= 音楽理論の言葉遊び——だれでも歓迎するATCQの開放性。